日常がどれだけ回線を利用しているのか

アニメ「日常」配信動画の順次販売停止について

ニコニコアニメチャンネルの「日常」が配信停止されたわけだけど、その理由の憶測がいろんなところで飛び交ってますね。やれBD売れないからとか。

でまあ色々と記事に目を通して、id:kai_kuchikiさんの ニコ厨落ち着け、「日常」の配信制限はBDが売れないからじゃない を読んで、ああなるほどなあと。

計算してみる

じゃあとりあえず「日常」がどれくらいデータをおくっているかというと、第一話で見た場合

337MB(1ファイルの容量)*688000(再生数)= 231.85TB

なわけですね。あとこれが配信開始から1週間でどれくらい再生数が入っているかというと、「日常」1〜6話 再生数・コメ数推移グラフによると、約45万再生。話数による偏りは特になさそうです。

ということは単純に計算しても、

337MB*450000/7/24/60/60 = 250(MB/s)

一日あたりに21.6TB、SSDと同じくらいの転送速度。回線速度にすると実に2Gbpsにもなる。インフラ関連やってる人だとすぐに分かると思うけど、2Gbpsも帯域を持っていくコンテンツなんて正直なところ扱いにくい。

2Gbpsを配信期間の間持って行かれる(しかも各話による差が少ない)ので配信終了、つまり2クールの間帯域をずっと持っていかれるわけ。

純粋に2Gbpsのトランジットを購入したとして、メガ単価5000円で試算したとしても

5000円*2000(Mbps) = 1000万円/月

というわけで簡単に計算してもこれくらいの費用が必要。ひと月あたり4話配信できるので、1話あたりの通信費がざっくり250万円(もちろんこれ以外に通信施設の維持費とかニコニコ動画の配信サーバの費用などが加わってくる)になる。

ニコニコ動画がアニメ製作委員会からいくら貰っているかは知るよしもないのだけども、1話250万じゃ商売上がったりである。24話放送したら6000万円もかかってしまう。

じゃあどうするの

じゃあどうするかというとやはり今回みたいな方法しかできないんだろうなと。すでに先のブログでも言われていますけど、これ以外の方法はあまり無さそうですね。

ユーザができることとすれば、一旦ローカルに保存して何回か楽しむというくらいしかできません。週あたり45万再生のうちのリピータ率が知りたいところですね。